排便障害とは?
排便障害とは
大腸や肛門など、排便に関する身体機能に障害が生じ、
「便秘」や「便失禁」といった症状が出ることをいいます。
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排便管理ができない
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排便に費やしたり、
思い悩む時間が増加する -
生活の質が著しく低下
排便障害における主な原因
便秘や便失禁は、どちらか、あるいはその両方を混合して持たれる方もおり、
その原因は、脊髄損傷や二分脊椎などの神経障害から、
生活習慣、加齢、先天的や後天的な器質的障害など多岐に渡ります。
排便障害における国内状況
非常に多くの方々が症状に悩まされています。
便秘450万人※1
便失禁550万人※2
便秘の有症率は一般人口の2-28%とされ、その定義や調査方法によって大きく異なりますが、有症者数としましては、令和1年度の国民生活基礎調査では450万人とされています。また、便失禁診療ガイドラインでは、便失禁についての正確な有症率を知ることは難しく、同じく定義や調査方法によって大きく異なりますが、これまでの推定有症率は2.2-25%と報告されています。2012年に報告された論文では、便失禁の有症者数は500万人とされています。
※1(令和1年度国民生活基礎調査)
※2(味村俊樹, 日本大腸肛門病学会雑誌, 65 3 :2012 )
排便障害に悩む方への
インタビュー調査
排便障害を抱えて生活する方を深く理解するため、
排便障害でお困りの患者さんと医療従事者の方への
インタビュー調査の結果が報告されています。
国際的な調査
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツの4か国で国際的な調査を行いました。
680人以上
の定量的な調査に回答を得ました。
医療従事者にインタビュー
35名の医療従事者に、100時間以上、実際の臨床現場でインタビュー調査を行いました。
患者さんにインタビュー
33名の患者さんに、200時間以上、実際のご自宅でインタビュー調査を行いました。
排便障害に伴う重度の精神的負担
便失禁や便秘、それに伴う予測不能の事態は、重度の心の健康問題と関連しています。
不安障害
40% の排便障害のある患者さんが、直近1年の内に不安障害を経験しています。
うつ病
38% の排便障害のある患者さんが、直近1年の内にうつ病を経験しています。
心の健康への影響
97%の医療従事者は、便失禁は患者さんの心の健康に著しく影響すると思っています。
排便障害に伴う
毎日の生活への多大な影響※1
インタビュー調査の結果、1年を通して生活をしていく中で、排便障害による多大な影響として、挙げられた内容です。心の健康への影響が大きく、外出が億劫になる、他者との関わりを持たず孤独になる、仕事や学校に行けなくなるなど、治療を更に遅らせる悪循環へと陥りがちです。
人との約束や、
イベント事に
支障があった
49%
大切な人との
関係に
悪影響があった
33%
休暇に
支障があった
36%
仕事や学校を
休んだ
34%
症状が現れてから、適切な治療に辿り着くまでに、
平均5.6年かかってしまっているのが現状です。
※1 Coloplast, Market Study, The impact of bowel dysfunction of patients and HCPs, 2017, Data-on-file [VV-0196644]
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治療法を知り、早期から自分に合った適切な治療法を試すことによって、
よりよい状況へと改善できる可能性があります。